国王陛下の極上ティータイム
「あっ、これは、クラリス殿」
「いらしていたのですね」と微笑まれたがクラリスはその並みではない様子が気になった。
「どうした」
「それが…」
ディオンが持っていた資料を受け取ったランティスはすぐにその資料に目を通す。すると目を見開いて顔をあげた。
「これは、本当に?」
「つい先ほど連絡がありました」
「本当に、あいつは…行動が読めないな」
「いかがなさいますか?」というディオンの問いに、「どうもこうもないだろう」とランティスは溜め息を吐いた。
そして一つの命令を下す。
「相手は同盟国フォルストのアルベルト国王だ。丁重に迎え入れろ」