あなたに追いつきたくて
ガチャッ
玄関があいた音が聞こえて「ただいま~」
と言う母の声が聞こえる。
「あ、もう白岡さんのお母さん帰ってきてくれたんだ。担任が電話しといてくれたんだなきっと」
「そうなんですか…」
「挨拶してくるね」
「もう、帰るんですか?」
「え?あー、多分もう帰るよ。白岡さんのお母さん帰ってきたしね。」
「…そうですか。ありがとうございました」
「いいよ、お礼は治ってからで笑 じゃーまた学校で」
そう言って先生は私の部屋から出て行った。
「こんにちは、いつもお世話になっております。白岡さんの副担の杉田です。」
「あぁ、副担の先生ですか!こちらこそお世話になってます。今日は綾花が倒れたみたいでわざわざすみません。」
リビングから聞こえる先生とお母さんの話し声。
「いえ、勝手にあがってしまってすみません。」
「汚い家でごめんなさい。綾花学校でどうですか?」
「白岡さんはいつも笑顔で僕は社会担当なんですが、楽しそうに授業受けてくれますし、挙手もしてくれて助かってます。部活もキャプテンとして頑張ってくれてましたよ。」
「綾花が…良かったです。あの子全部そこそこしか出来なくて…部活も色々悩んでた時期もあったみたいだったので。」
「そうですよね。よく、泣きそうな顔してました。顧問の先生も厳しいですからね」
「でも、今日は本当にありがとうございました。良かったら、ゆっくりしていってください。綾花も喜ぶと思うので…」
「そんな!とんでもないです」
「遠慮しないでください!綾花よく、嬉しそうに先生の話してるんです。」
「えっ、本当ですか?」
えっ!ちょっとお母さんなにいってんの!?
先生も戸惑ってるし。あぁ、ほんと最悪。
「えぇ、家ではあんまり話する方じゃ無いんですけどね。」
「なんか、嬉しいです。そういうこと言っていただけると教員やっててよかったなって思います。」
先生、迷惑って思うと思ってた。
でも私は先生が教員で良かったなとは思わない。
先生が教員じゃなかったら出会ってなかったかもしれないけど、出会うならもっといい形でであいたかったな。
私も教員になれば、先生に追いつけるのかな…
そしたら先生は振り向いてくれるのかな
なんて。バカなこと考えるのは頭が痛いからだと思う。
玄関があいた音が聞こえて「ただいま~」
と言う母の声が聞こえる。
「あ、もう白岡さんのお母さん帰ってきてくれたんだ。担任が電話しといてくれたんだなきっと」
「そうなんですか…」
「挨拶してくるね」
「もう、帰るんですか?」
「え?あー、多分もう帰るよ。白岡さんのお母さん帰ってきたしね。」
「…そうですか。ありがとうございました」
「いいよ、お礼は治ってからで笑 じゃーまた学校で」
そう言って先生は私の部屋から出て行った。
「こんにちは、いつもお世話になっております。白岡さんの副担の杉田です。」
「あぁ、副担の先生ですか!こちらこそお世話になってます。今日は綾花が倒れたみたいでわざわざすみません。」
リビングから聞こえる先生とお母さんの話し声。
「いえ、勝手にあがってしまってすみません。」
「汚い家でごめんなさい。綾花学校でどうですか?」
「白岡さんはいつも笑顔で僕は社会担当なんですが、楽しそうに授業受けてくれますし、挙手もしてくれて助かってます。部活もキャプテンとして頑張ってくれてましたよ。」
「綾花が…良かったです。あの子全部そこそこしか出来なくて…部活も色々悩んでた時期もあったみたいだったので。」
「そうですよね。よく、泣きそうな顔してました。顧問の先生も厳しいですからね」
「でも、今日は本当にありがとうございました。良かったら、ゆっくりしていってください。綾花も喜ぶと思うので…」
「そんな!とんでもないです」
「遠慮しないでください!綾花よく、嬉しそうに先生の話してるんです。」
「えっ、本当ですか?」
えっ!ちょっとお母さんなにいってんの!?
先生も戸惑ってるし。あぁ、ほんと最悪。
「えぇ、家ではあんまり話する方じゃ無いんですけどね。」
「なんか、嬉しいです。そういうこと言っていただけると教員やっててよかったなって思います。」
先生、迷惑って思うと思ってた。
でも私は先生が教員で良かったなとは思わない。
先生が教員じゃなかったら出会ってなかったかもしれないけど、出会うならもっといい形でであいたかったな。
私も教員になれば、先生に追いつけるのかな…
そしたら先生は振り向いてくれるのかな
なんて。バカなこと考えるのは頭が痛いからだと思う。