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タクミのお母さんとアタシのお母さんが
アタシたち2人を並べて写真を撮ると言った。
母たちはアタシたちの幼稚園の入園式から
高校の入学式まで必ずアタシたち2人の写真を撮っていた。
高校の卒業式からはお互いを避けて
撮らなかった事を母親たちは残念がっていた。
「ね、並んで。」
タクミはスーツでアタシは振り袖だから
何となくバランスが悪い。
「キョウちゃんは東京行って垢抜けたって言うか
綺麗になったわね。」
「タクミだって男らしくなったわよ。
昔からカッコよかったけど…
また背が伸びたみたい。
タクミ、モデルになれば?」
親たちはお互いの子供を褒め称え
アタシたちは少し照れてしまう。
「2人はどうなの?たまに逢ったりしてるの?」
タクミのお母さんがアタシにそう聞いた。
「タクミは試合とか合宿で忙しいから。
ほとんど会えない。」
タクミはそんなアタシの顔を見て
「会えないんじゃなくて会わないんだろ?」
と言った。
写真を撮り終えるとタクミと一緒に式が行われる会場に行った。
「お前、元気なの?」
「うん。タクミも元気そうだね。」
そんな会話だけだけど…何となく懐かしかった。
「スーツ似合ってるね。」
とアタシが褒めると
「当たり前だろ?」
なんて恥ずかしそうに笑った。
タクミの笑顔を見たのは久しぶりだった。
アタシたち2人を並べて写真を撮ると言った。
母たちはアタシたちの幼稚園の入園式から
高校の入学式まで必ずアタシたち2人の写真を撮っていた。
高校の卒業式からはお互いを避けて
撮らなかった事を母親たちは残念がっていた。
「ね、並んで。」
タクミはスーツでアタシは振り袖だから
何となくバランスが悪い。
「キョウちゃんは東京行って垢抜けたって言うか
綺麗になったわね。」
「タクミだって男らしくなったわよ。
昔からカッコよかったけど…
また背が伸びたみたい。
タクミ、モデルになれば?」
親たちはお互いの子供を褒め称え
アタシたちは少し照れてしまう。
「2人はどうなの?たまに逢ったりしてるの?」
タクミのお母さんがアタシにそう聞いた。
「タクミは試合とか合宿で忙しいから。
ほとんど会えない。」
タクミはそんなアタシの顔を見て
「会えないんじゃなくて会わないんだろ?」
と言った。
写真を撮り終えるとタクミと一緒に式が行われる会場に行った。
「お前、元気なの?」
「うん。タクミも元気そうだね。」
そんな会話だけだけど…何となく懐かしかった。
「スーツ似合ってるね。」
とアタシが褒めると
「当たり前だろ?」
なんて恥ずかしそうに笑った。
タクミの笑顔を見たのは久しぶりだった。