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それからすぐにレオは麻雀に飽きたみたいでパッタリとやめた。

毎日帰って来るからアタシはレオのご飯も作って
ハナエと3人で食べた。

ハナエは気を利かせて
アタシをレオの部屋に置いて1人で帰った。

アタシはレオと部屋で少しマッタリして
自分の部屋に戻った。

ハナエは電話でケンカしてた。

相手はタクミみたいだった。

電話を切るとハナエはその電話を投げつけて泣き出した。

「ハナエ…どうしたの?」

「タクミ…しばらく逢いたくないって。」

「バレー部これから忙しいんじゃないかな?」

アタシは何とか慰めようとしたけど
ハナエは何がに勘付いている。

「絶対違う!タクミは他に女が出来たんだよ?
キョウちゃん、タクミに聞いて来てよ。

タクミ、キョウちゃんになら何でも話すじゃない?」

困ったことになってしまった。

アタシは泣いてるハナエを放っておけない。

タクミに頼みに行こうと思った。

ハナエと別れないでくれって。

バカみたいだけど…
レオもハナエも裏切れない。

アタシはハナエのために自分の気持ちを封印しようと思った。

次の日、アタシは授業が終わるとタクミを訪ねた。

タクミの練習が終わるのを待って
カフェで待ち合わせた。

タクミは汗くさいジャージのままやって来たけど
背が高くって一際目立った。
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