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アタシは悲しくなってタクミの頬を撫でる。

「タクミ…きっとまた日本代表に選ばれるよ。」

慰めたつもりだったけど
タクミはその言葉で気分を害した。

「お前に何がわかるんだよ。」

そう言うとアタシの脚を開いて
タクミはカラダを入れる。

「ふざけんな!」

そしてタクミは自分本位に動いて、
そこには愛情も感じられなくて
アタシは泣くほど怖かった。

タクミは自分の欲を満たすと
泣いてるアタシを置き去りにして
シャワーを浴びに行ってしまった。

アタシは悲しくて怖くて涙が止まらなかった。

シャワーから出てくるとタクミは落ち着いたのか

「ごめん。」

と言って涙を拭ってくれた。

「アタシこそゴメン。

タクミの気持ちわかんなくて…」

泣きながら謝るとタクミはいつもの優しいタクミに戻った。

「オレ…バレーやめようと思ってる。」

アタシは何も言わず、タクミの手を握った。

「リハビリしても全然上手くいかないし…
寒い日には肘が痛むし…

前みたいに打てない。

潮どきかなぁって…」

アタシはタクミにキスをした。

いい言葉が見つからなくて
また中途半端に慰めてタクミを傷つけるのが怖かった。

タクミはキスしたアタシを見つめると
今度は自分からキスをした。

アタシはそのキスに溺れて
自分を見失った。







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