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結局タクミと明け方までホテルで過ごした。
昔の話をしたり、
抱き合ったりしながら時間が流れた。
「今日大阪に帰るの?」
「うん。
朝イチの新幹線で帰らないと。
キョウは仕事だろ?」
「うん。」
アタシはタクミを新幹線のホームまで見送った。
「ありがとな。
お陰で元気出た。
キョウ…また暫く会えないけど元気でな。」
アタシのカラダに余韻を残したまま
タクミは大阪へ帰っていった。
アタシはしばらくタクミとのこの夜を忘れられなかった。
ハナエとどうなってるのか聞くことも出来なかったけど
タクミが恋しくてたまらなかった。
それから暫くして
タクミは電撃的に引退した。
一日中そのニュースが流れたけど
3日も経つとみんなその事を忘れてしまったみたいに
誰も話題にしなくなった。
タクミのバレーボールにかけた13年間は終わった。
その後タクミは会社も辞め、
大阪を引き払って都内に戻ったけど
アタシには逢いに来なかったし、連絡もなかった。
そうしてまた1年が過ぎた。
「喜多嶋、藤堂拓海と知り合いだったよな?」
「…はい?」
「藤堂拓海をウチの新商品のモデルに抜擢しようと思ってる。」
「もう現役じゃありませんけど…」
「もちろん知ってるさ。
今はモデルクラブに入ってコレクションとかに出てるんだろ?
洋服のCMにも出てるしな。
あのタッパであの顔で元アスリートだ。
ウチのスポーツウェアにピッタリだろ?」
タクミがモデルにスカウトされた事はハナエから聞いた。
最近はファストファッションの大手企業のモデルとしてテレビのCMに出てる事も知ってる。
だけどタクミ本人からはあの後何の連絡も来なかった。
「それでだ。
お前、彼を担当してみないか?
藤堂拓海を口説いてくれ。」
アタシの夢はアスリート藤堂拓海のスポンサー担当だったが
違う形で仕事で逢うことになった。
昔の話をしたり、
抱き合ったりしながら時間が流れた。
「今日大阪に帰るの?」
「うん。
朝イチの新幹線で帰らないと。
キョウは仕事だろ?」
「うん。」
アタシはタクミを新幹線のホームまで見送った。
「ありがとな。
お陰で元気出た。
キョウ…また暫く会えないけど元気でな。」
アタシのカラダに余韻を残したまま
タクミは大阪へ帰っていった。
アタシはしばらくタクミとのこの夜を忘れられなかった。
ハナエとどうなってるのか聞くことも出来なかったけど
タクミが恋しくてたまらなかった。
それから暫くして
タクミは電撃的に引退した。
一日中そのニュースが流れたけど
3日も経つとみんなその事を忘れてしまったみたいに
誰も話題にしなくなった。
タクミのバレーボールにかけた13年間は終わった。
その後タクミは会社も辞め、
大阪を引き払って都内に戻ったけど
アタシには逢いに来なかったし、連絡もなかった。
そうしてまた1年が過ぎた。
「喜多嶋、藤堂拓海と知り合いだったよな?」
「…はい?」
「藤堂拓海をウチの新商品のモデルに抜擢しようと思ってる。」
「もう現役じゃありませんけど…」
「もちろん知ってるさ。
今はモデルクラブに入ってコレクションとかに出てるんだろ?
洋服のCMにも出てるしな。
あのタッパであの顔で元アスリートだ。
ウチのスポーツウェアにピッタリだろ?」
タクミがモデルにスカウトされた事はハナエから聞いた。
最近はファストファッションの大手企業のモデルとしてテレビのCMに出てる事も知ってる。
だけどタクミ本人からはあの後何の連絡も来なかった。
「それでだ。
お前、彼を担当してみないか?
藤堂拓海を口説いてくれ。」
アタシの夢はアスリート藤堂拓海のスポンサー担当だったが
違う形で仕事で逢うことになった。