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「レオ…待って。

これ仕上げないと…」

レオはアタシに容赦なくキスの雨を降らせた。

そしてアタシの手を取るとベッドに向かった。

「子供作ろうよ?」

「え?何で?」

「もう結婚するんだし…いいでしょ?」

「でも…」

レオは剥ぎ取る様に私の服を乱暴に脱がす。

アタシが嫌がると

「タクミがそんなに気になる?」

と言った。

「レオ…そうじゃないよ。
本当にそんなんじゃないの。」

「俺の子供産んでくれたら許してあげる。」

レオの機嫌を損ねて
仕方なくレオにカラダを許す。

嫉妬したレオはまるで獣みたいだった。

終わった後、自然に涙が溢れて止まらなかった。

レオは泣いてるアタシを抱きしめて

「愛してる。」

って言った。

アタシは泣きながらレオの髪を撫でて

「アタシも愛してるよ。」

と言った。

招待状の返事が次々と来る中、
タクミからはなかなか返事が来なかった。

気になってはいたけど…自分から連絡する様なことは出来なかった。

レオを傷つけたく無かったし…
タクミと話すのも怖かった。

そんな時、上司から突然言われた。

「藤堂拓海にこの前更新の契約書を渡しただろ?

それを取りに来てもらいたいそうだ。」

「え?私がですか?」

「契約書貰ってくるだけだから、喜多嶋1人で行って来て欲しい。

向こうからもご指名なんだ。」

アタシは怖かった。

タクミの承諾も得ないで結婚を決めたから
契約を更新しないとでも言われそうな気がした。
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