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「ゴメン…オレ…」

アタシに初めて手を上げて
レオは自分でもビックリしてるようだった。

アタシはレオが傷ついてるのが痛いほどわかったから
レオを抱きしめて

「アタシが悪いの。

レオは悪くない。」

と泣いてしまった。

レオは泣いてるアタシを抱きしめて

「別れたくない。」

と言った。

レオがキスしてきて、
アタシはレオを許した。

そのあとは頭が空っぽになるくらいお互いのカラダに夢中になった。

レオに抱かれたのは久しぶりだった。

アタシのカラダはもうレオの形を記憶してるみたいに
しっくり来る。

抱かれながら

「あぁ、レオのカラダだ。」

って実感するほど懐かしかった。

高校生の頃、レオの部屋で初めてレオに抱かれた日の事を思い出した。

タクミを以外の男を初めて知ったあの日から
アタシはずっと自分に嘘をついていたのだろうか?

そんなことは無いはずだ。

レオが愛しくてたまらなかった日もあるし
レオとはタクミと出来ない事も沢山してきた。

ずっと側にいたのはレオで
アタシはその存在にいつも救われてた。

「レオ…愛してるよ。

アタシはちゃんとレオを愛してる。」

レオはアタシを見つめて

「オレもキョウを愛してる。

キョウしか愛せない。」

と言ってアタシの指を噛んだ。

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