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次の日の朝起きるとハナエから
ーごめんー
と一言だけメールが来ていた。
アタシは何のことかわからなかったが
とりあえず
ー大丈夫。心配しないで。ー
と打ち返した。
家族が病院に来てくれて骨髄の検査をした。
適合すれば移植となるはずだったが
残念ながら一番確率の高い姉とも適合せず、
アタシはドナーを待つことになった。
夜、一人になると
死が少しずつ近づいて来る気がして
精神的にも不安になった。
時々負けそうになるけど
子宮ガンで入院してる女性がいつもアタシを励ましてくれた。
「七海さん、大丈夫よ。
私もね、余命1年て言われたけど…
宣告されてからもう3年経ってる。
年々医療は進んでくし、
ドナーだってすぐ見つかるかもしれない。
病気に負けなければきっと乗り越えられるわよ。
私は絶対に負けない。
子供が大きくなるまで死ねないもの。」
彼女には5つになる女の子がいた。
アタシより彼女の方が重症なのに
いつも前向きな彼女の笑顔に癒された。
アタシたちは仲良くなってアタシも頑張ろうと思った。
そんな時、突然タクミが病室にやって来た。
タクミはアタシを見て、何も言わずただ黙って抱きしめた。
「どうして?」
「ハナエに聞いたんだ。」
ハナエの"ゴメン"の意味がようやくわかった。
「大丈夫、俺がついてるから。
絶対に助けるから。」
何の根拠もないけど…
それでもタクミが近くに居ると安心した。
ーごめんー
と一言だけメールが来ていた。
アタシは何のことかわからなかったが
とりあえず
ー大丈夫。心配しないで。ー
と打ち返した。
家族が病院に来てくれて骨髄の検査をした。
適合すれば移植となるはずだったが
残念ながら一番確率の高い姉とも適合せず、
アタシはドナーを待つことになった。
夜、一人になると
死が少しずつ近づいて来る気がして
精神的にも不安になった。
時々負けそうになるけど
子宮ガンで入院してる女性がいつもアタシを励ましてくれた。
「七海さん、大丈夫よ。
私もね、余命1年て言われたけど…
宣告されてからもう3年経ってる。
年々医療は進んでくし、
ドナーだってすぐ見つかるかもしれない。
病気に負けなければきっと乗り越えられるわよ。
私は絶対に負けない。
子供が大きくなるまで死ねないもの。」
彼女には5つになる女の子がいた。
アタシより彼女の方が重症なのに
いつも前向きな彼女の笑顔に癒された。
アタシたちは仲良くなってアタシも頑張ろうと思った。
そんな時、突然タクミが病室にやって来た。
タクミはアタシを見て、何も言わずただ黙って抱きしめた。
「どうして?」
「ハナエに聞いたんだ。」
ハナエの"ゴメン"の意味がようやくわかった。
「大丈夫、俺がついてるから。
絶対に助けるから。」
何の根拠もないけど…
それでもタクミが近くに居ると安心した。