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「キョウ！お前何やってんだよ。」

焦ったタクミの顔を見て
レオは涼しい顔で言った。

「タクミ、キョウにあんまり構うなよ。

俺、キョウがマジで好きになった。

お前には彼女がいるだろう？」

タクミはアタシに聞いた。

「お前はどうなの？

コイツの事好きになったのか？」

アタシはもうタクミに干渉されたくなかった。

そのためにマネージャーも辞めたのだ。

「うん。アタシはレオと一緒に居ると楽しいの。

タクミ…もうアタシに干渉しないで。」

タクミはしばらくそこに立っていた。

そしてちょっと怖い顔をして言った。

「わかった。もう干渉もしないし、心配もしない。

だからキョウも俺を頼るなよ。」

そう言って自分の家に帰っていった。

どちらかと言うとタクミがアタシに頼ってたのに…

そしてそれからタクミはアタシに冷たくなった。

たまに口ぐらいは聞いたけど…
教科書も借りに来なくなって
宿題も写しに来なくなった。

タクミのことを何でも知ってたけど…
アタシにはタクミの知らない時間が増えて
タクミにも話せない秘密が出来た。

ハナエから聞くタクミだけが
今のアタシの知るタクミだった。

アタシはレオと遊んでいるうちに
レオと付き合うことになった。