controller
カフェに入り浸るようになって
レオと過ごす時間が増えた。

ある日、レオからキスされて
アタシははじめてタクミ以外の男を知った。

タクミに抱かれた時より
ずっと感じて、レオは手慣れた感じがした。

「意外だな。

キョウはヴァージンだと思ってた。」

「ガッカリした?」

「そうじゃないけど…相手は誰かなって思った。」

「じゃあレオの初めての相手は?」

レオもやはり聞かれたくないようで

「つまんない年上の女。」

とだけ言った。

「私もつまんない男だったよ。」

それだけ言うとレオにキスをした。

レオとは遊ぶだけじゃなかった。

受験が近づくと遊び人に見えても成績優秀のレオは
医者になると言う夢があって
2人で一緒に勉強して必ず2人で上京しようと言ってくれた。

アタシはレオにわからない所を聞きながら図書館で勉強するようになった。

成績も上がって、
父や母にも優秀なレオとの交際は公認だった。

タクミはバレーで既に入る大学が決まっていた。

ハナエはタクミと同じ大学を狙っているが
成績が思うように上がらず苦戦していた。

そして春になり、
アタシはハナエに誘われてタクミと同じ大学を受験してハナエは落ちてアタシだけが受かってしまった。

レオは一流大学の医学部に合格した。





< 9 / 116 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop