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現状維持は簡単ではない
レオと家に帰ってから一ヶ月が過ぎた。
相変わらず何事も無かったように二人で暮らした。
レオと別れなくてはいけないと思う気持ちは
前より薄れていた。
あの時、タクミもなにも言えなかった。
アタシたちはそれだけいけない事をしてるとあの時のレオを見て気付いたのだ。
だからこのままここに居なければいけないと思った。
そしてまた検査の日がやってきた。
何事も無ければいいけれど検査の日はとても怖かった。
そんな気持ちを汲んでレオが付き添ってくれた。
アタシの手を握りながら
「大丈夫。」
とレオが微笑んでくれるとなんとなく大丈夫な気持ちになる。
検査の結果、異常は見られなかった。
レオはアタシのことのように喜んでくれた。
その顔を見ていたらアタシはレオを大切にするべきだとまた思った。
「キョウ、なんか美味いもの食べて帰ろう。
何がいい?」
「お肉食べたいな。」
アタシはレオと繋いだ手を離さなかった。
タクミの事を考える時間は日々減っていった。
これでいいと思ってたが、
時々何の前触れもなくタクミの事を思い出す時がある。
それでも決してタクミに逢おうと思わなかった。
タクミからもしばらく連絡は来なかった。
平穏に過ごしていたが
半年程経ったある夜、
タクミから突然電話がかかって来た。
相変わらず何事も無かったように二人で暮らした。
レオと別れなくてはいけないと思う気持ちは
前より薄れていた。
あの時、タクミもなにも言えなかった。
アタシたちはそれだけいけない事をしてるとあの時のレオを見て気付いたのだ。
だからこのままここに居なければいけないと思った。
そしてまた検査の日がやってきた。
何事も無ければいいけれど検査の日はとても怖かった。
そんな気持ちを汲んでレオが付き添ってくれた。
アタシの手を握りながら
「大丈夫。」
とレオが微笑んでくれるとなんとなく大丈夫な気持ちになる。
検査の結果、異常は見られなかった。
レオはアタシのことのように喜んでくれた。
その顔を見ていたらアタシはレオを大切にするべきだとまた思った。
「キョウ、なんか美味いもの食べて帰ろう。
何がいい?」
「お肉食べたいな。」
アタシはレオと繋いだ手を離さなかった。
タクミの事を考える時間は日々減っていった。
これでいいと思ってたが、
時々何の前触れもなくタクミの事を思い出す時がある。
それでも決してタクミに逢おうと思わなかった。
タクミからもしばらく連絡は来なかった。
平穏に過ごしていたが
半年程経ったある夜、
タクミから突然電話がかかって来た。