あなたに飼われたい
「あの、一樹さんは身長いくつなんですか? 高いなあと思って」

「184だ」

「184! やっぱりすごい高いんですね。あ! そういえば、私自分の身長思い出せたんですよ!」

「いくつだった?」

「154でした」

「小さいな」

「ひどい! 一樹さんと30cmも違う……背高いし、瞳の色もグレーですよね。ハーフなんですか?」

「両親は日本人だが、祖母が確かロシア人だな」

家族のことは話してくれるみたいだ。

「きょうだいはいますか?」

真夜の質問責めに、一樹はコーヒーカップを置いて応じた。

「妹が1人。ちょうど君と同い年の……まああっちは君と違ってでかいが」

「妹……」



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