あなたに飼われたい
ノートを開いて、先ほどの夢を書き殴る。

時刻は午前1時を少し回ったところ。

___私は、高校の教員だったのか。おそらく国語の。きっとそうだ。何かしっくりくる……。

さっきの夢も、前に見た夢も、複数人に追いかけられていた。それは、記憶喪失の原因だったりするのだろうか。

1人で考えていると、やはりまた頭痛がしてきた。薬を飲んでみるがあまり効き目はない。

「真夜?」

ガチャっと部屋のドアが開いて、一樹が入ってきた。
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