あなたに飼われたい
「知りたいか」

一樹は突然、真夜にそう訊いた。

「え……?」

一樹は真剣な目で真夜を見ている。グレーの瞳に見据えられ、真夜の顔が強張る。

「君は昼間言っていたな、『ずっとこのままでもいい』と」

「あ…それは」

「あれは、どういう意味だ?」

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