日野くんの心が知りたいです。
「……好き、です」
気づけばポロリと、そうこぼしていた。
なんて言おうとしてたのかなんて、覚えてない。
でも、確かにそう言って、日野くんに抱きついていた。
「……っ」
って!何してるんですか、私は!
いきなり『好きです』とか言って、抱きついて。
こんなの日野くんの迷惑に決まって……。
「……良かった」
その言葉と同時に、日野くんは私の体を強く強く抱きしめる。
このシチュエーション、夢じゃないよね?