日野くんの心が知りたいです。
「私、日野くんの心が知りたいです」
ポーカーフェイスで、口数が少なくて。
クラスには馴染めない系の男子。
初めは、そんな感じだった。
イケメンなのにもったいないなぁ、笑うとあんなに素敵なのになぁ、って。
単純に言うと、ただの興味だった。
でも、いつからか。
そんな日野くんが私の日常を色づけていったんです。
「話したらレア」だった日野くんが、自分から話しかけるようになって。
バスケで活躍して、一気に人気者になって。
私なんて、置いてかれちゃうと思ってました。