黄金色の少女
サラが足を進めた先は
まだ朝霧のかかった人気の一切無い森だった
その森は人間が入れないようにされている
というより人間が入らないよう
巨大かつ強力な結界が張ってあり
隔離されていると言ったほうが近い
だがなぜか私は幼い時から入ることができた
でもそのおかげで
森の中にいる魔獣たちと仲良くなれた
この森の中にいる魔獣たちは
温厚な種類のもの
ばかりで裏切られることを知らない
そのせいで森の以外にいる魔獣たちは
戦闘に利用しようとしたり
転売目的で捕まえたりとしているうちに
この森以外の同種の魔獣たちは全滅している
だからこの森には絶滅したと言われている
魔獣がうじゃうじゃいる
その事を当の本人達は知らずに生きている
なんとも酷な話だ