ドロップ!~別編~
俺達が会ったのはアメリカだった。
俺は色々と勉学面は中学、高校とスキップしてきて、
まぁ色々年齢とか誤魔化して医者になった。
別に医者になりたかった訳じゃない。
ただ、殺したかった。
目の前にいる人間も、笑ってる奴も全部。
武闘派じゃないし、暴力は好きじゃないから
俺を狂わせた奴らは正当に見せかけて
俺を煙だらけの世界の餌食にした。
だったら、
俺にもそうする権利はあると、正当に見せて
人を殺したかった。
アメリカで医者になって、
まずは成功させないと医者としてやってけないから、手術も何もかも人が妬むほど成功させ続けた。
お陰で病院は大繁盛。
成功続きで俺も注目され出して
めんどくせぇな、
それしか思ってなかった。
人は苦手。
でも、人の中身は得意。
自分でも可笑しくてひとりで笑った。
そんな中、俺をライバル視し出すやつもいて
殺し屋使ってまで殺そうとしてくるのには
さすがに恐怖を覚えた。
殺し屋にじゃない。
そんな感情を抱いた人間に。
アイツが邪魔だ。 だから殺す。
怖ぇな、そう思ったのと同時に
その理由は凄く純粋で人間らしいと思った。
俺には邪魔な奴しかいないから。
患者でさえ邪魔。
俺を見てくる奴は皆 邪魔。
そんな、ある日のことだった。