ドロップ!~別編~
横田組を潰した時も...
『インフルエンザで40度近く熱が出てんの
に組み潰しちゃうんだもんな』
倒れた璃花の頭を撫でて飛鳥がそう言っていた。
「大丈夫だよ。37度だし」
「......」
「ねぇ、葉月」
ドロップにいた時は絶対に出さなかったような表情で見つめられて、元々人間じゃないくらい綺麗な顔してるのに璃花は鬼なんじゃないかと思った。
任務じゃなく、普通に学校に行ける。
友達もいて楽しい学校生活を送っている璃花
休みたくない、その目がそう言っている。
「葉月も生徒会長で今日挨拶するでしょ?」
それが何か関係あるんだろうか?
確かに今日は座学で外部の講師が来る。
2年生全員で受ける座学だから感謝の挨拶は当然の事ながら生徒会長の僕に回ってきて。
「どうしても今日は学校に行きたい。
ていうか行く。」
「いやいやいや、ダメだから。断言しても」
僕がそう言うと璃花は突然キッと僕を睨みつけて
「生徒会長が学校に行かせないのはどうかと
思う」
そんなことを言ってきた。
思わず笑ってしまう。璃花がなに笑ってんだと睨みつけてくるけど何だか面白かった。