【惑溺】わたしの、ハジメテノヒト。
 
ゆっくりと下に降りてきた彼の手があたしの太ももに触れた時、びくん、と身体が大きく震えた。

「あぁっ……!!」

誰にも触れられたことのない肌の上を、彼の大きな掌がゆっくりとすべる。

「やんっ待って!!リョウく……!」

あたしの必死の抵抗なんて軽々と押さえつけて、彼の指先はさらに先へ進む。

「やだっ……!リョウくんっ!!!」

逞しい腕の中で力いっぱい身をよじった。

「お願い!リョウくん!!

……西野くんっ!!!」


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