☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3
親友
□柚香side■
私の幼馴染みは、強い子だった。
「あれ、柚香?どっか行くの?」
「千歳」
バックに荷物を詰めながら、私は自分の旦那に挨拶をする。
「……もしかして、沙耶?」
「勘が良いね。なんで、わかったの?」
「柚香がそんなに慌てるって、沙耶相手だけだし。ほら、スマホ、鞄に入ってないよ」
それを拾ってくれる千歳は笑い、
「あ、ありがとー」
私の頭を撫でた。
「気を付けてな」
「うん」
結婚して、沙耶達とあまり変わらない日数しか経っていないが、私達が喧嘩をすることはあまりなく。
こんな感じで、のんびりと二人で毎日を生きていた。
「―柚香様、御車の準備が整いました」
ドアを開けて、微笑んでいるのは、先日、千歳が私につけてくれた運転手兼護衛の妖さん(よう)。
彼もまた、生粋の妖怪であり、狐なんだそうだ。
「ありがとう」
そんな彼の運転する車に乗り、目的地を伝えて乗ること25分。
漸く着いた、御園本家。
ぶっちゃけ、家まではそうかからないのだが、御園本家の庭は広く。
そこに入ってから、10分くらいの時間を有する。
私の幼馴染みは、強い子だった。
「あれ、柚香?どっか行くの?」
「千歳」
バックに荷物を詰めながら、私は自分の旦那に挨拶をする。
「……もしかして、沙耶?」
「勘が良いね。なんで、わかったの?」
「柚香がそんなに慌てるって、沙耶相手だけだし。ほら、スマホ、鞄に入ってないよ」
それを拾ってくれる千歳は笑い、
「あ、ありがとー」
私の頭を撫でた。
「気を付けてな」
「うん」
結婚して、沙耶達とあまり変わらない日数しか経っていないが、私達が喧嘩をすることはあまりなく。
こんな感じで、のんびりと二人で毎日を生きていた。
「―柚香様、御車の準備が整いました」
ドアを開けて、微笑んでいるのは、先日、千歳が私につけてくれた運転手兼護衛の妖さん(よう)。
彼もまた、生粋の妖怪であり、狐なんだそうだ。
「ありがとう」
そんな彼の運転する車に乗り、目的地を伝えて乗ること25分。
漸く着いた、御園本家。
ぶっちゃけ、家まではそうかからないのだが、御園本家の庭は広く。
そこに入ってから、10分くらいの時間を有する。