☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3
「……つか、マジで帰るのか?具合悪いなら、俺が看病するぞ?」
「気持ちは嬉しいけど、ここにいてもなにもしないじゃんか。それに、やっぱり、悠哉たちのことが気になる」
「……まぁ、長いこと、放置してたしな」
「……悲しいことに、平気そうだけどね。私たちがいなくても……相馬の血を引いてるからかな、甘えないのよ。自立してるっていうの?まだ、二歳なのに」
「三歳から、厳しい教育が始まるんだ。これぐらいがちょうど良いよ」
「……天才のいうことをしんじまっか……」
茅耶はともかく、悠哉は間違いなく、相馬に似た子供になるだろう。
鬼の血が強いとか、そういうのはまだ、わからないけど。
「親ってのは、寂しいもんだね……」
「腹に子を抱えてる女がいう台詞じゃねぇだろ。これから、まだ、増えるのに」
「増やすの!?」
「七人生むって、言ってなかったっけ?」
「……言いました(多分)」
「……覚えてないんだな」
今度は、相馬がため息をついて。