☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3
「……なんか、言ってよ」
あまりに続く沈黙に恥ずかしくなって、シーツからでると。
「んぅ……」
奪われた、唇。
いつだって余裕綽々な相馬は、何故か、嬉しそうで。
「……もっと、言え。沙耶」
「へぇ?」
今まで、何度か言ったことはあるはずだが。
「もっと……」
それでも、求めてくれるなら、と、私は口を開く。
「好き」
今度は、真っ正面から。
すると、彼は本当に嬉しそうに、顔を緩ませて。
「もっと」
もっと、もっと、求めてくる。だったら。