☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3
「……私、相馬のためにすることとか、ある?」
何もないのをわかってて、尋ねる。
彼は決して、私に言わないから。
でも……
「ただ、俺に愛されていれば良い。なにもしなくて良いよ。なにもしなければ、怪我しないだろう?」
と、予想外の答えが。
「え……?」
「離さなくて良いんだろう?だったら、大人しく、俺に愛されていてくれ」
まさか、素直に答えるなんて。
「愛されるだけで良いの?死ぬまで?」
「ああ」
「愛してくれるの?死ぬまで?」
「ああ」
「でもそれ、不平等じゃない?どうせなら、私も貫きたいんだけど」
いつだって、楽しく、潔く。
それが、私たちの決まり事。
相馬が死ぬまで私を愛してくれるというのなら、私は彼の生活を守ろう。
「何すんだよ?お前が俺を襲うか?」
「~~っ、馬鹿っ!」
この命が絶える、その日まで。
私は、この愛を貫く。
「そんなことをするわけないでしょう!」
「俺的には、大歓迎だぞ?」
「変態!」
私を最大限まで甘やかす、この人の力になれるなら。