☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3
複雑な気持ち
□相馬side■
「……はぁ」
会社の社長室。
その中で、相馬はひとりでに息をつく。
何度目かわからない、溜め息を。
「……ねぇ、いい加減にしてよ。そろそろ、イライラしてくるんだけど?」
それをずっと聞いていた甲斐は不機嫌に、俺を睨み付けてくる。
「大体、沙耶が家出って……何したんだよ?」
「……それが、わからねぇ」
「はぁ?」
本当に、わからない。
何が、あいつの勘に障ったと言うのだろうか。
「……はぁ」
会社の社長室。
その中で、相馬はひとりでに息をつく。
何度目かわからない、溜め息を。
「……ねぇ、いい加減にしてよ。そろそろ、イライラしてくるんだけど?」
それをずっと聞いていた甲斐は不機嫌に、俺を睨み付けてくる。
「大体、沙耶が家出って……何したんだよ?」
「……それが、わからねぇ」
「はぁ?」
本当に、わからない。
何が、あいつの勘に障ったと言うのだろうか。