☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3
考え方が違っても、彼女の未来に寄り添うことができなくても、彼女を守ることはできるから。
「俺、もっと、もっと、強くなりたいです。強くなって、茅耶を守りたい」
「今でも、十分強いでしょ?」
「沙耶さんに指導していただいたお陰です。……でも、茅耶を守るには、まだまだ、足りません」
二人は、俺を信頼して、茅耶を預けてくれた。
俺は、それに報いたい。
少しでも可能性があるのなら、俺は、諦めたくない。
努力して、努力して、茅耶のいるところにいきたい。
そして、いつか、彼女の隣に堂々と立ちたいんだ。