☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3
■冬哉side□
目の前で、胡座をかいた三人。
そして、正座をしている俺と柊真。
「で?お前は、御園の次男というわけか?」
圭吾のキレた感じ……久しぶりというか、初めてである。
「はぁ……黙ってて、すいません」
「ほんとにな」
言葉に棘を感じるが、覚悟はしていたことなので甘んじて受けよう……と、思ってた横で。
「いや、何で、謝ってんのさ?」
超がつくほど自由人で、鬼畜な柊真がニッコリと笑って、首を捻った。
「別に望んであの家に生まれたんじゃないし。たまたま、生まれた場所があそこだっただけでさ。勝手に騒ぎ立てて、俺らを自分の人生での道具にしようとするから、名前を隠しただけ。それを責められる訳が判らないよ」
この家に生まれたことで、今まで、多くの人間に裏切られてきた。
それは、当たり前のこと。
これぐらいで苦しんでいると、この世界では生きられない。
この世界で生まれたというレッテルは、死ぬまで背中に張り付いているのに。
目の前で、胡座をかいた三人。
そして、正座をしている俺と柊真。
「で?お前は、御園の次男というわけか?」
圭吾のキレた感じ……久しぶりというか、初めてである。
「はぁ……黙ってて、すいません」
「ほんとにな」
言葉に棘を感じるが、覚悟はしていたことなので甘んじて受けよう……と、思ってた横で。
「いや、何で、謝ってんのさ?」
超がつくほど自由人で、鬼畜な柊真がニッコリと笑って、首を捻った。
「別に望んであの家に生まれたんじゃないし。たまたま、生まれた場所があそこだっただけでさ。勝手に騒ぎ立てて、俺らを自分の人生での道具にしようとするから、名前を隠しただけ。それを責められる訳が判らないよ」
この家に生まれたことで、今まで、多くの人間に裏切られてきた。
それは、当たり前のこと。
これぐらいで苦しんでいると、この世界では生きられない。
この世界で生まれたというレッテルは、死ぬまで背中に張り付いているのに。