☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3




俺の通う学校―蒼繚華学園の理事は、姫宮。


姫宮という家は、冬馬の家である御園と比べると、歴史が短い。


しかし、世界にも名を轟かせるグループである。


基本、医者家系である姫宮家は、数代前の当主が経済に手を出したことにより、海外の財閥の間でも一躍と有名となり、この学校も現姫宮当主の曾祖父が気分で始めた学校である。


偏差値も高く、クラスは金持ちクラスと一般クラスの二つに別れていて、成績順でクラスは決められている。


上から、S~F。


Sクラスは本当に頭のいい人しか入れない、わずか、10人だけのクラスだ。


他は、約30人。


男と女の比率は成績順なので、バラバラ。


こんなんでいいのか、と思うけど、理事はそれで良いと言っていて、こんなクラス決めはこの学校が創立したときからあるものらしいので、もう、気にしないことにした。


学費は私立だから高めだが、姫宮からお金を貸す奨学金制度もあるので、心配は要らない。


留学とか、研究とか、勉強に関するものだったら、姫宮の名の元で行ってくれるから、無償だし。


本来なら、経験できないことでも……この学校は 経験させてくれる。


流石、柔らかな考えを持つ人間がトップの家の学校だと納得できるレベルで、自由だ。


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