☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3
唯一無二
***
「チッ……」
天気の良い日、俺は学校の屋上で被った猫を放り捨てていた。
機嫌はすこぶる悪い。
「……」
柵に凭れ掛かり、俺は意味もなく、景色を眺めてた。
人が生きている世界。
今、俺の視界に映るなかで、どれだけの人間がいるのだろう。
どれだけの人間が笑い、
どれだけの人間が生活しているのだろう。
どれだけの人間が御園の恩恵を賜い、
どれだけの人間が御園を恨んでいるんだろう。
「チッ……」
天気の良い日、俺は学校の屋上で被った猫を放り捨てていた。
機嫌はすこぶる悪い。
「……」
柵に凭れ掛かり、俺は意味もなく、景色を眺めてた。
人が生きている世界。
今、俺の視界に映るなかで、どれだけの人間がいるのだろう。
どれだけの人間が笑い、
どれだけの人間が生活しているのだろう。
どれだけの人間が御園の恩恵を賜い、
どれだけの人間が御園を恨んでいるんだろう。