☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3
「さいですか……」
分かっていたことだけど、この人の愛はとても深い。
それを心地良いと思えるだけ、私は幸福者だろう。
すると、相馬は紅葉の絨毯の上に、レジャーシートを敷いて。
「沙耶、おいで」
私を、手招きする。
大人しく靴を脱ぎ、相馬の横に腰を下ろすと。
「あー、疲れた」
と、言いながら、相馬は私の太ももの上に頭を置いた。
世間で言う、膝枕だ。
「……何?これ」
「疲れてんだ。貸してくれ」
「いや、膝を提供するのは構わないけどさ……」
なんか、とても、気恥ずかしい。
サワサワ……植物の揺れる音。
それは、心地よく。