俺だけのLovelyメイド
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「…………デカ」
その日家に帰ったあたしは、必要最低限の荷物を持ってある場所に向かった。
それはもちろん、東條の家。
“明日から”の予定が、なぜか“今から”に変わっている。
……何でだ?
「ああー……行きたくないよう……」
目の前にある、嫌味ったらしい程に大きな屋敷を見て、ふいに呟く。
「オイ、ジャマだよお前。
さっさと入れ」
その時後ろから、低ーい低い声がした。
「と、とと……東條っ‼」
アンタ性格違いすぎだよー!?
学校では『蘭ちゃん』のくせに、今は『お前』かよ!?
どんだけ性格悪いのさ‼
「お前今日からになったんだってな?
ま、よろしくな?『蘭ちゃん』♪」
……その笑顔が、怖いです。
あたしこれから……どうなっちゃうの!?