俺だけのLovelyメイド
◆俺のメイドだろ?
東條に連れられて中に入ると、すぐに大きな部屋へと通された。
ほんとに何から何までデカイ……
「いらっしゃいませ、蘭さん」
うわっ……
振り向いたあたしの目に映ったのは、メイド服を着た女の人。
「わー本物だあ‼すごっ‼」
真っ黒のワンピースに、ヒラヒラとしたレースのエプロン。
あたし、本物初めて見たし。
ほんとにいたんだなあ……メイドさん。
一人でうんうんと納得していると、一人のメイドさんが口を開いた。
「えと……秋月 蘭さん?
私は、ここで働いている泉田 美椰(イズミダ ミヤ)
わからない事は、何でも私に聞いて下さいね?」
ニコリと笑って、頭を下げる。
あたしもつられて、頭を下げた。
「あ……秋月 蘭ですっ。
よろしくお願いします」