俺だけのLovelyメイド
「聞いてる?って、さっきから何回も聞いてんだけど?」



顎を掴んだまま上に上げられ、あたしと生嶋くんは向かい合った状態。

もともと座っていた距離が近いため、顔を上げるとさらに近くなる。




「……っ」



「なあ、聞いて──……」

「きっ、聞いてるよっ‼」




恥ずかしくなってぱっと目を反らすと、生嶋くんの胸を軽く押した。

……いきなり、あんな顔……するから。


ドクドクと高鳴るあたしの胸は、まだ止まらなくて。そんなあたしの腕を、生嶋くんは未だに掴んだまま。




「……なに?」



「……な、にが」



「さっきからこっち、見すぎだから」



「……っ」




なんか、生嶋くん……
東條にキャラ似てませんっ!?

いきなり態度変わるとことか、こんなこと言うところとかっ。
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