俺だけのLovelyメイド
こ、この……


「二重人格っ‼猫かぶり‼」



「あー……もう、お前ウルサイ。
黙ってろよ」



「……ゔ」




あたしの周りには、ほんとに二重人格男しかいないのか?
真面目にそんなこと考えちゃうよ。




「……つーか、戻んなくていいわけ?」



「え?」



「お前、俺のこと呼びに来たんでしょ?
もう一時間くらい時間経ってるけど」



「……え?」




ブレザーのポケットからスマホを取り出し、時計を見てみると。

……ほんとに一時間経ってる。




「やっ、ヤバイよ‼
縁怖いもんっ。急いで帰んなきゃ‼」




生嶋くんと一時間話してた、なんて言ったら……
あることないこと話に出されて、質問責めにされるに違いない。




「……あ、ちょっと危ねっ‼」
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