俺だけのLovelyメイド
……そりゃあ、さ。

仕方ないって、わかってるよ。


無理矢理とは言え、あの女の子たちを誘って来たのは東條自身だもん。


……それに、東條は表では優しい美少年、らしいからね。

笑顔くらい、振り撒いとかなきゃいけないこともわかる。



でも──……




「……はぁ~」




なんかあたしって、……心狭いのかな?

……うーん。




「ねえねえ‼」




うーん……イマイチわかんない……





「ねえって‼」



突然腕をグイッと引っ張られて、あたしは顔を上げた。

あたしの腕を掴んでいたのは、大学生くらいの男の人。




「あ、えと……何か?」



「やっと顔上げてくれた。
ずっと呼んでるのに、全然聞いてくれてねぇんだもん」



「……あ、すいません」
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