俺だけのLovelyメイド
文化祭は、無事に終わった。
カップルコンテストは……もちろん、優勝なんてのは無理で。
第一問のカップルクイズはボロボロ、第二問のスポーツ対決もボロボロ。
そこまでいってしまえば、みんなの笑い者だ。
次いで第三問のラブラブ度チェック、なんてものも到底無理なわけで。
結局、最下位という記録を残して帰って来た。
……出なきゃ良かった。
なんて、今頃ますます後悔している。
壁の時計は、もうすぐ19時を指そうとしている。
「もう夕食の準備かぁ……」
部屋を出て、一人そう呟きながら食堂に向かって歩いていた。
その時。
「あのっ、すいません」
「……はい?」
突然声をかけられ振り向くと、目の前に立っていたのは一人の女の子。