俺だけのLovelyメイド
香乃華さんの、言葉に。

東條はゆっくりと、顔を上げた。


何かを言いたげな、そんな表情を浮かべている。



だけど、あたしが口を開く前に──遮られた、香乃華さんの言葉に。





「私、泰臣さんのこと、もっと知りたいです。泰臣さんと、……結婚するつもりですから」




その言葉に先に反応を示したのは、東條のお母さんだった。




「そうね。
やっぱり、秋月さんには泰臣の世話は降りてもらうわ。

それから、泰臣。
登下校、その他の行動は全て香乃華と一緒に過ごしなさい。

──秋月さんと関わることは、一切許しません」



「っ……母さん‼」



「よろしくお願いいたします、泰臣さん」





これから、一体どうなってしまうのだろう。

あたしと東條は、……このままで、いられるのかな。



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