俺だけのLovelyメイド
次の日、朝。
あたしは自分の制服に着替え、東條が眠っているベッドに近づいた。
はあ……
大きく深呼吸をして、小さな声でそっと呟く。
「お……おはようございます。起きて下さい」
「え?イヤ」
……!?
え、なんでもう起きてんの?
その間に、東條はベッドから身体を起こしてあたしを見た。
「なーんで“ご主人様”って呼ばないかなあ……」
「なっ……!?
呼ぶワケないでしょ‼なんであたしがっ」
「あ。
メイドさん、ご主人様には敬語使いましょうねー?」
バ、バカにされてる……
けど、こんなヤツに負けるもんかっ。
むきになりながらも、あたしは続けて口を開いた。
「朝食を持って来るので、その間に制服に着替えておいて下さい」