俺だけのLovelyメイド
「おー、似合う似合う」



「……そーですか」



何だかものすごくバカにされてる気がするのは──あたしだけ?




「じゃあこれ持って、はい行ってらっしゃい」



後ろから背中を押され、ガサッと茂みから外に出てしまった。

……も、戻れない。




しぶしぶ歩き出し、東條のいるメリーゴーランドの近くへ。

それでもどうすることも出来ず、近くをウロウロするばかり。



……あたし今、絶対不審者扱いされてるんだろうなぁ。


って言うか、話せないし。
話したら、あたしだってバレちゃうじゃない‼



今さら気付いて急にあたふたしてみたけど、生嶋くんからの反応はなし。


……けど、もう一回戻るのは怖い。

何がって、生嶋くんだよ。
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