俺だけのLovelyメイド
自分でもわかるくらい、顔が熱い。
身体中全部が、熱くなる。




「……っ」



「おいで?蘭」




お願いだから、名前を呼ばないで。

これ以上、ドキドキするな。
あたしの心臓。


~~~~っ……‼




「俺の言う事は絶対……でしょ?」




あたしに向かって笑いながら手を伸ばす東條に、意を決して近づく。


そっと東條の横に座って……


ビリッ……




「……は?」




本来なら聞こえるはずのない効果音。
東條は不思議そうな顔で、首を傾げている。


あたしの手には、無惨に引き破られたシャツの残骸。




「あっ、ごめんなさい‼

すぐに直しますねー」




ワザとらしくニコリと東條に笑いかけ、シャツを奪って部屋から出た。
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