俺だけのLovelyメイド
保健室に着いたのはいいけれど……
ガチャ……
「うそ、鍵……開いてないし……」
その瞬間、グラリとあたしの視界が揺れた。
そのままペタンと、その場に座り込む。
ヤバい、頭、痛い……
ズキズキと押し寄せてくる痛みに、顔をしかめた。
こんなことなら、学校休めば良かった……
ちょうど始業のチャイムがなり、ガヤガヤとしていた廊下が静まりかえる。
こんな時ばっかり、最悪……
ボヤけた視界の中で、ドアにもたれながら立ち上がり職員室へと足を進めた。
このままじゃ、どうしようもないし……
一歩一歩階段を登るたびに、頭痛はズキズキと痛みを増す。
「……った‼」
ズキッと強い痛みを感じ、あたしはそのままそこに座り込んだ。