俺だけのLovelyメイド
……は?

一瞬、思考回路が停止したのかと思った。


どういう、意味?
あたしはもう、いらないってことなの?




「東條……ごめん。
意味、わかんないよ……」




こんな生活、嫌だって考えてた。
こんな生活、うんざりだって思ってた。


だけど、いざこうして言われると……

上手く、頭が回らない。全く理解が出来ない。





「……だから、もう俺の世話はしなくていい。そう言ったんだよ」




東條は無表情のまま、ベッドに寝ているあたしを見ていた。


冷たい、視線。
あの時、東條の背中を冷たいと感じたのと、同じ。





「なに、それ…」



「言ったまんま。
辞めろって言ってんの」




……何それ。

一瞬、あたしの中で何かが動いた。
自分でもよくわからない、この気持ち。
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