俺だけのLovelyメイド
「ちょ……蘭!?」



「なんて言えば、前みたいに笑ってくれる!?
なにすれば、前みたいに接してくれる!?


……っアンタなんか大嫌いだったのに‼

いつの間にか……こんなに好きで……っなんでこんなに……好きになっちゃったの」




突然あたしの背中に、ギュッと東條の腕が回された。




「と、うじょう……?」



「……うん。好き、俺も」




え?

止まることのなかった涙は、東條のその一言でピタリと止まった。


東條が……あたしを、好き?




「……またいつもの冗談?

もう、東條の冗談にはうんざり……っん」




あたしの言葉を遮って、東條はあたしの唇にそっと触れた。

ギュッとあたしを抱きしめたまま、何度も唇を重ねてくる。
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