俺だけのLovelyメイド
東條はうつ向いたまま、話し続ける。



「蘭……ストレスのせいで倒れたんだ。
俺が、無理に側にいさせたせいで。

俺はただ、蘭の側にいたかっただけだったけど……こんなふうに巻き込んで、苦しめたなら……


蘭から、離れてもらおうと思った。
蘭が俺のこと、もっと嫌いになって……俺の顔なんか見たくないって程嫌いになって……

それで蘭が元気になってくれるなら、それでいいって」




……なにそれ。
勝手なことばっかり、言わないで。

あたしがどれだけ傷付いたのか……知らないくせに。




「──……何してんの……バカ」




あたしはそう呟いて、東條の頬に軽く口付けた。




「……蘭?」



「こんなに好きにさせといて、勝手に離れさせようとしないでっ。

あたしは何があっても絶ーっ対離れないんだから‼」
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