俺だけのLovelyメイド

***


教室に戻ると、なぜかみんなからニヤニヤとした表情で見られて。




「……な、なに?」



「なにじゃないよ、もうーっ‼
蘭ってば、東條くんの前じゃめちゃくちゃ女の子じゃん‼」





そう言って、あたしの背中をバシバシと叩く縁。


い、痛いって‼
あまりの痛さに泣きそうになりながらも、あたしは振り返った。




「縁、さっきから何言ってんの?」



縁は「よくぞ聞いてくれました‼」と言いながら、突然クラッカーを取り出した。


ク、クラッカー!?
さすがの東條も、これには驚いたらしい。





「オイ、何これ!?」



「あっ、あたしに聞かないでよ‼」




パンッとクラッカーが鳴る音と共に聞こえたのは。





「蘭、東條くん。
カップル成立おめでとーっ」
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