再会はある日突然!!


何とか玄関にたどり着き、ガチャっとドアを開けた。


「流星く…ごめ…」

私は一瞬、目の前が真っ暗になって、気がついた時は流星くんの腕の中にいた。


「ななちゃん?どうしたの?」



力が入らない私を、抱きとめてくれたので、床にぶつかることはなかった。


「ちょっとごめんね…」


流星くんは、ひょいっと私を抱えて、ベットまで運んでくれた。



「流星…ごほっ…く…ん…、あ…のね…」



「うん、ゆっくりでいいよ。」


そう言って、背中を摩ってくれた。


「朝、起きたら…動けなくて…」


「ななちゃん、熱は測った?」


そう言われて、測ってないことを思い出す。


これだけ動けなかったら、高いんだろうな…



ふるふると首を振って、まだだと言うと、流星くんは自分のバックから体温計をだした。


少しびっくりしたけど、医者だから、常に簡単なものは持ち歩いていると言っていたのを、思い出した。


渡されて、何とか脇に体温計を挟む。


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