再会はある日突然!!
「ななちゃん、いいのあった?」
「んー、あったんだけど…」
最初は、お店を見ていた流星くんだけど、見終わって、私を探していたみたい。
私の知らぬ間に時間が経っていて、すでに30分はこのお店にいた。
気づかなかったな…
「これ?」
流星くんは、そう言って、私が迷っていたランプを指さした。
「うん…
今買ったら邪魔になっちゃうかなって…」
「じゃあ、家に送っちゃおう。
…すいませーん。」
そう言って、店員さんを呼んだ。
流星くん…呼ぶの早いな…
「はい。どうされましたか?」
そう言って来た女の店員さんは、流星くんを見て、目がハートになっている。
だってかっこいいもん…
だけど、嫌だな…
私が彼女だって言いたい。
「これを送りたいんだけど…」
「わかりました。では、こちらにどうぞ。」
そう言われたので、流星くんのあとをついて、レジの方に行く。
途中で、あの栞も持って。
「あ、私が払う!自分のなんで…」
気がついたら、流星くんがお会計をしようとしていたので、慌てて止めた。
「いいのに…」
でも、そういう訳にはいかない…
「私がお会計するんで、流星くん、その間に伝票書いてもらってもいい?」
私はまだ流星くんの家の住所を覚えていないから、書いてもらうしかないんだけど…
「…わかった。」
流星くんは、払わせてくれないことに不満そうだけど、少し離れたところにある台で伝票を書いてくれた。