再会はある日突然!!
「ななちゃん、着替えられた?」
カーテン越しに流星くんに聞かれる。
「着替えたよ。」
そう答えたら、流星くんが毛布を持って入ってきた。
そう言えば、心電図って、服の前開けるんだよね…
流星くんは私に毛布をかけてくれて、その下で私の服の前を開ける。
この治療服?は前がボタンになっているものだった。
恥ずかしいと思ってることが分かってるから、毛布かけてくれたんだよね…
流星くんは、毛布の下に手だけを入れて、心電図が測れるパットを張っていく。
「ごめんね、ひやっとするよ…」
言われた通りひやっとしたけど、思った以上に冷たくて、身体がビクッとなった。
全部貼り終わったら、流星くんは毛布から手を抜いて、機械をいじり出す。
「ななちゃん、少しだけ動かないでね。」
そう言われたから、なるべく動かないように固まっている。
「はい。いいよ。」
1分くらいじっとしていたら、終わったみたい。
流星くんは、付けていたパットを外して、毛布の下でボタンまで付けてくれた。
「ななちゃん、次着替えないでこのままレントゲン行くよ。
服は診察室持って行って貰ったから。」
レントゲンでも着替えるから、このままの方が確かに楽だ。
レントゲンは向かいの部屋にあるみたいで、そこに入る。
「ななちゃん、これは俺できないから、診察室に戻ってるね。
終わったら最初のところに戻ってきてくれる?」
そりゃそうだよね。
レントゲンまで出来たら、流星くん何でもできる医者になってるし…
「うん。わかった。」
そう返事をして、レントゲンを撮る部屋に入る。
「はーい。そこにあご乗せて立ってください。」
レントゲン技師の人に言われて、その通りに立つ。
「はーい、では撮りますね。
すって〜
止めてください
はい、いいですよ〜」
はぁ…
少し息止めてたからか、心臓がどくどく言っている。
小さく深呼吸をして、ゆっくりになるのを待った。
「終わったんで、戻っていいですよ。」
そう言われて、最初の診察室に戻ろうと、レントゲン室を出た。