再会はある日突然!!
ちょうど脈を測り終わったころに、三枝さんが静かにドアを開けて点滴セットを持ってきた。
「持ってきました。」
「ありがとう。
…ななちゃん、ちょっと冷たいよ〜」
そう声を掛けて、消毒をする。
冷たく感じたのか、少しビクッとしたけど、目は覚まさなかった。
それに、苦しそうに呼吸がハァハァしている。
「チクッとするからね〜」
サッと針を刺して、点滴と繋げる。
「これで、少しは楽になるからね…」
俺は眠っているななちゃんにそう呟いた。
「三枝さん。俺そろそろ行くから、あとよろしくね。
1時間ごとに体温計と脈測っておいて。」
「はい、分かりました。」
ななちゃんを1人にするのは心配だけど、薬も入れたし、呼吸も落ち着いてきたから、大丈夫だろう。